
Atomエディタとは?使い方、できること、Sublime Text/VS Codeとの違いを解説
1. Atomエディタとは?
Atomは、GitHubが開発した、無料かつオープンソースのテキストエディタです。”A hackable text editor for the 21st Century”(21世紀のハック可能なテキストエディタ)を標榜し、高いカスタマイズ性と、モダンなUIが特徴でした。Windows、macOS、Linuxに対応していました。開発は終了しましたが、その思想は後継のプロジェクトに引き継がれています。
【目次】
- Atomエディタとは?
- Atomでできたこと
- Atomの入手方法 (開発終了)
- Atomの使い方・基本操作 (参考)
- Atomのおすすめパッケージ (参考)
- Atomとその他ツール(VS Code, Sublime Text)との比較
- まとめ
2. Atomでできたこと
- 高いカスタマイズ性: 設定ファイル (config.cson, init.coffee, keymap.cson, styles.less) を編集することで、エディタの挙動や見た目を細かくカスタマイズできました。
- パッケージシステム: さまざまな機能を追加できるパッケージが豊富に用意されていました。
- Teletype for Atom: リアルタイムでコードを共有し、共同編集できる機能がありました。
- GitHub連携: GitHubとの連携が容易でした。
- スマートオートコンプリート: コード補完機能が充実していました。
- ファイルシステムブラウザ: プロジェクト内のファイルをツリー表示で確認できました。
- 複数ペイン: 画面を分割して、複数のファイルを同時に編集できました。
- テーマ: UIテーマとシンタックステーマを変更できました。
- 組み込みのパッケージマネージャ: パッケージの検索、インストール、管理が簡単でした。
- クロスプラットフォーム編集: Windows、macOS、Linuxで同じように動作しました。
- 多言語対応:初期状態でも多くのプログラミング言語のシンタックスハイライトに対応していました。
3. Atomの入手方法 (開発終了)
Atomの開発は2022年12月15日に終了しました。公式ウェブサイトは閉鎖され、アーカイブされています。AtomのGitHubリポジトリもアーカイブされており、ダウンロードは推奨されません。
後継プロジェクト:
- Pulsar Editor: コミュニティベースでAtomの思想を引き継ぐプロジェクト。
- その他: VS Codeなど、他のエディタへの移行が推奨されています。
4. Atomの使い方・基本操作 (参考)
Atomの開発は終了しているため、以下の情報は参考としてください。
- 基本的な操作:
- ファイルを開く: 「File」メニュー → 「Open File」または「Open Folder」
- 新しいファイルを作成: 「File」メニュー → 「New File」
- パッケージのインストール: 「File」メニュー → 「Settings」→ 「Install」
- 設定: 「File」メニュー → 「Settings」
5. Atomのおすすめパッケージ (参考)
Atomの開発は終了しているため、以下の情報は参考としてください。
- atom-beautify: コードの自動整形
- minimap: コード全体のミニマップを表示
- file-icons: ファイルの種類ごとにアイコンを表示
- linter: コードの構文チェック
- autocomplete-python: Pythonのコード補完
- japanese-menu: 日本語メニュー (非公式)
- platformio-ide-terminal: ターミナルを内蔵
- teletype: 共同編集
- pigments: カラーコードのプレビュー
- highlight-selected: 選択した単語をハイライト
6. Atomとその他ツール(VS Code, Sublime Text)との比較
機能 | Atom | VS Code | Sublime Text |
---|---|---|---|
価格 | 無料 (オープンソース) | 無料 (オープンソース) | 有料 (試用期間あり) |
開発元 | GitHub (Microsoft傘下) | Microsoft | Sublime HQ |
動作速度 | 比較的低速 (Electronベース) | 比較的高速 | 非常に高速 |
拡張性 | 高い (パッケージ) | 非常に高い (拡張機能) | 高い(パッケージ) |
IntelliSense | 限定的 (パッケージで強化) | 強力 | 限定的(パッケージで強化) |
Git連携 | 標準搭載 (GitHub連携に強み) | 標準搭載 | パッケージが必要 |
日本語対応 | パッケージで対応 | 拡張機能で対応 | パッケージで対応 |
7. まとめ
Atomは、GitHubが開発した、高いカスタマイズ性とモダンなUIが特徴のテキストエディタでしたが、2022年に開発が終了しました。Sublime Textが高速性、VS Codeがバランスの良さと拡張性の高さを特徴とするのに対し、Atomは「ハック可能」であることを重視していました。現在は、VS Codeなど、他のエディタへの移行が推奨されています。
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