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Substance Designerとは? 使い方、マテリアル作成、PBR、ノードベース編集、チュートリアル
1. Substance Designerとは?
Substance Designerは、Adobeが開発する、プロシージャルなテクスチャ・マテリアル作成ツールです。ノードベースのインターフェースで、非常に柔軟かつ詳細なマテリアルを作成できます。PBR (Physically Based Rendering) に対応しており、ゲーム、映画、建築ビジュアライゼーションなど、さまざまな分野で利用されています。Substance Painter、Substance Source (旧Substance Share) との連携も強力です。
【目次】
- Substance Designerとは?
- Substance Designerの基本的な使い方
- マテリアル作成の基本
- PBR (Physically Based Rendering)
- ノードベース編集
- 日本語の情報源・チュートリアル
- まとめ
2. Substance Designerの基本的な使い方
- Adobe Substance 3D Designerのウェブサイトから、ソフトウェアをダウンロードしてインストール。
- Adobeアカウントが必要。
- 体験版、または有料サブスクリプションで購入可能。
- Substance Designerを起動。
- 新規プロジェクトを作成するか、既存のプロジェクトを開く。
- インターフェース:
- Explorer (エクスプローラー): プロジェクト内のリソース (グラフ、ノードなど) を管理。
- Graph (グラフ): マテリアルを作成するためのノードネットワークを表示・編集するメインの作業エリア。
- Properties (プロパティ): 選択したノードのパラメータを調整。
- 3D View (3Dビュー): 作成したマテリアルをプレビュー表示。
- 2D View (2Dビュー): テクスチャマップ (ベースカラー、ラフネスなど) を個別に表示。
- Library(ライブラリ): よく使うノードなどがここから利用可能。
3. マテリアル作成の基本
- 新しいグラフを作成:
- Explorerで右クリックし、「New」→「Substance graph」を選択。
- グラフの種類 (例: PBR (Metallic/Roughness)) を選択。
- ノードの追加:
- Graph内で右クリックし、「Add node」を選択するか、スペースキーを押してノード検索。
- さまざまな種類のノードがある (例: Uniform Color, Gradient Map, Noise, Blend)。
- よく使うノードはLibraryからも追加できる。
- ノードの接続:
- ノードの出力ポートから別のノードの入力ポートへドラッグ&ドロップして接続。
- ノードを接続することで、データが流れ、マテリアルが形成される。
- パラメータの調整:
- Propertiesパネルで、選択したノードのパラメータを調整。
- パラメータを変更することで、マテリアルの見た目を変化させる。
- 出力ノード:
- PBRマテリアルには、通常、以下の出力ノードが必要:
- Base Color (ベースカラー)
- Normal (法線)
- Roughness (ラフネス)
- Metallic (メタリック)
- Ambient Occlusion (アンビエントオクルージョン)
- Height (ハイト) ※必要な場合
- これらの出力ノードを適切なノードに接続する。
- PBRマテリアルには、通常、以下の出力ノードが必要:
-
マテリアルのエクスポート
- グラフを右クリックして「Export outputs as bitmaps」を選択。
- 必要なテクスチャマップ (ベースカラー、ラフネスなど) をエクスポート。
4. PBR (Physically Based Rendering)
Substance Designerは、PBR (Physically Based Rendering) に対応しています。PBRは、物理ベースのレンダリング手法で、現実世界の光の挙動をシミュレートすることで、よりリアルなマテリアル表現を可能にします。
- PBRマテリアルの主な要素:
- Base Color (ベースカラー): マテリアルの基本色。
- Normal (法線): 表面の凹凸を表現するためのテクスチャマップ。
- Roughness (ラフネス): 表面の粗さを表す。値が低いほど滑らかで反射が強く、高いほど粗く反射が弱い。
- Metallic (メタリック): 金属度を表す。値が高いほど金属的な見た目になる。
- Ambient Occlusion (アンビエントオクルージョン): 環境光による陰影を表現。
5. ノードベース編集
Substance Designerの最大の特徴は、ノードベースの編集システムです。ノードを組み合わせてマテリアルを作成することで、非常に柔軟な編集が可能になります。
- ノードの種類:
- Generator (ジェネレーター): ノイズ、パターン、形状などを生成するノード。
- Filter (フィルター): 画像を加工するノード (例: Blur, Levels, Warp)。
- Blend (ブレンド): 複数の画像を合成するノード。
- Material (マテリアル): 特定のマテリアルをシミュレートするノード (例: Concrete, Wood, Fabric)。
- Function (関数): 数式やプログラミングを使って複雑な処理を行うノード。
- プロシージャルな編集:
- ノードベースの編集は、プロシージャル (手続き型) です。
- パラメータを変更するだけで、マテリアルの見た目を簡単に変更できる。
- 非破壊的な編集が可能 (元のデータを変更せずに、さまざまなバリエーションを作成できる)。
6. 日本語の情報源・チュートリアル
-
Substance 3D ラーニング & サポート(日本語):
https://helpx.adobe.com/jp/support/substance-3d.html
Adobeによる公式の日本語サポートページ。 -
Substance Designer ユーザー向けチュートリアル(日本語)
- Substance Deisgnerをこれから始める人向けのチュートリアルがまとめられています。
https://helpx.adobe.com/jp/substance-3d-designer/tutorials.html
- Substance Deisgnerをこれから始める人向けのチュートリアルがまとめられています。
-
YouTubeチュートリアル(日本語):
- YouTubeで「Substance Designer 使い方」などと検索すると、日本語のチュートリアル動画が見つかる場合がある。
-
Substance Academy (英語):
- Substance Designerの公式チュートリアルサイト (英語)。
- https://academy.substance3d.com/
7. まとめ
Substance Designerは、プロシージャルなテクスチャ・マテリアル作成において、非常に強力かつ柔軟なツールです。
ノードベースの編集システムにより、高度なマテリアルを効率的に作成できます。
PBRに対応しているため、ゲーム、映画、建築など、さまざまな分野でリアルな表現が可能です。
Substance Designerや3DCGに関する情報をもっと知りたい方は、www.sucoi.jpもおすすめです。3DCG制作に役立つツールや情報が豊富に紹介されています。ぜひチェックしてみてください!
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