Unityとは? 使い方、ゲーム開発、C#、アセットストア、チュートリアル、無料版
1. Unityとは?
Unityは、Unity Technologiesが開発する、クロスプラットフォームのゲームエンジンです。2D/3Dゲーム、VR/ARコンテンツ、インタラクティブなシミュレーションなど、幅広い用途で利用されています。C#スクリプトによるプログラミングが可能で、豊富なアセットストアが利用できるのも特徴です。個人や小規模チーム向けの無料版 (Personal Edition) と、プロフェッショナル向けの有料版 (Plus, Pro, Enterprise) があります。
【目次】
2. Unityの基本的な使い方
- Unityのウェブサイトから、Unity Hubをダウンロードしてインストール。
- Unity Hubを起動。
- Unity ID (アカウント) を作成するか、既存のアカウントでサインイン。
- Unity Hubから、Unity Editor (無料版または有料版) をインストール。
- 複数のバージョンのUnity Editorをインストール可能。
- Unity Editorを起動。
- 新規プロジェクトを作成するか、既存のプロジェクトを開く。
- インターフェース:
- Scene View (シーンビュー): ゲームの世界を構築する3Dビュー。
- Game View (ゲームビュー): ゲームの実行画面を表示。
- Hierarchy (ヒエラルキー): シーン内のオブジェクト (GameObject) を階層的に表示。
- Inspector (インスペクター): 選択したオブジェクトのコンポーネント (Component) やプロパティを表示・編集。
- Project (プロジェクト): プロジェクト内のアセット (Asset: モデル、テクスチャ、スクリプトなど) を管理。
- Console (コンソール): スクリプトのエラーやログを表示。
- 基本的な操作:
- ビュー操作:
- Scene View:
- 右ドラッグ: 視点回転
- 中ドラッグ: 視点移動
- マウスホイール: ズーム
- Fキー: 選択したオブジェクトにフォーカス
- オブジェクトの作成:
- Hierarchyウィンドウで右クリックし、「Create」からさまざまなオブジェクト (GameObject) を作成。
- 例: 3D Object (Cube, Sphereなど), 2D Object (Sprite), Light, Camera
- オブジェクトの操作:
- Scene View内でオブジェクトを選択し、移動 (Move)、回転 (Rotate)、スケール (Scale) ツールを使って操作。
- Inspectorウィンドウで、オブジェクトのTransform (位置、回転、スケール) やコンポーネントのプロパティを編集。
3. ゲーム開発の基本
- GameObject (ゲームオブジェクト):
- シーン内のすべてのオブジェクトはGameObject。
- 空のGameObjectを作成し、コンポーネントを追加することで、さまざまな機能を持たせることができる。
- Component (コンポーネント):
- GameObjectに機能を追加するための要素。
- 例: Transform (位置、回転、スケール), Mesh Renderer (3Dモデルの表示), Rigidbody (物理演算), Collider (当たり判定), Script (C#スクリプト)
- Inspectorウィンドウで、コンポーネントを追加・削除・編集。
- Prefab (プレハブ):
- GameObjectを再利用可能なテンプレートとして保存したもの。
- Prefabからインスタンス (Instance) を作成し、シーンに配置。
- Prefabを変更すると、すべてのインスタンスに反映される。
- Scene (シーン):
- ゲームの1つのレベルや画面を表す。
- 複数のシーンを切り替えて、ゲーム全体を構成。
- Asset (アセット):
- ゲームで使用する素材 (モデル、テクスチャ、サウンド、スクリプトなど)。
- Projectウィンドウで管理。
4. C#スクリプト
Unityでは、C#スクリプトを使ってゲームのロジックを記述します。
- スクリプトの作成:
- Projectウィンドウで右クリックし、「Create」→「C# Script」を選択。
- スクリプトに名前を付けて作成 (例: PlayerController)。
- スクリプトの編集:
- 作成したスクリプトをダブルクリックして、Visual Studioなどのエディターで開く。
- MonoBehaviourクラスを継承して、スクリプトを記述。
- よく使うメソッド:
Start()
: オブジェクトが有効になったときに1回だけ実行される。
Update()
: 毎フレーム実行される。
FixedUpdate()
: 物理演算の更新タイミングで実行される。
OnCollisionEnter()
: 他のオブジェクトと衝突したときに実行される。
OnTriggerEnter()
: 他のオブジェクトがトリガーに入ったときに実行される。
- スクリプトのアタッチ:
- 作成したスクリプトを、GameObjectにアタッチ (Inspectorウィンドウにドラッグ&ドロップ)。
- スクリプトがアタッチされたGameObjectは、スクリプトに記述されたとおりに動作する。
- 変数と関数
- スクリプト内で変数を宣言し、値を格納。
- 関数を作成し、処理をまとめる。
- Inspectorウィンドウで変数の値を編集できるようにするには、変数の前に
[SerializeField]
属性を付ける。
5. アセットストア
Unity Asset Storeでは、さまざまなアセット (3Dモデル、テクスチャ、サウンド、スクリプト、エディター拡張など) が販売・配布されています。
- Asset Storeの利用方法:
- Unity Editorの「Window」→「Asset Store」から、Asset Storeを開く。
- キーワードやカテゴリでアセットを検索。
- 無料または有料のアセットをダウンロード・インポート。
- インポートしたアセットは、Projectウィンドウに追加される。
- Asset Storeの活用:
- ゲーム開発に必要な素材を効率的に入手できる。
- プログラミングの知識がなくても、スクリプトを使ってゲームの機能を拡張できる。
- エディター拡張を使って、Unity Editorの機能をカスタマイズできる。
6. 日本語の情報源・チュートリアル
- Unity Learn(日本語)
- Unityマニュアル(日本語)
- Unityラーニング教材(日本語)
- YouTubeチュートリアル(日本語):
- YouTubeで「Unity チュートリアル」などと検索すると、日本語のチュートリアル動画が見つかる。
- 書籍(日本語):
- 「Unity」関連の日本語書籍も多数出版されている。
7. 無料版 (Personal Edition) について
- Unityには、無料のPersonal Editionがある。
- Personal Editionの利用条件:
- 過去12ヶ月間の収益または資金調達額が20万米ドル未満であること。
- Unityのロゴスプラッシュスクリーンが表示される。
- Personal Editionは、学習や個人的なプロジェクト、小規模なゲーム開発には十分な機能を備えている。
8. まとめ
Unityは、ゲーム開発をはじめ、さまざまな分野で活用されている強力なエンジンです。無料版 (Personal Edition) もあるので、まずは気軽に試してみるのがおすすめです。
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